研究

 14日に前期最後の授業が終わってから,久しぶりに原稿書きに集中。何とか仕上げる。久々の達成感。

【天気】晴れ。梅雨明けして,真夏が始まった。

 科研費の申請方法がまた変わるようだ。これまで学振が電子申請を受け付けていたが,今度は府省共通研究開発管理システム(e-Rad)が受け付けるとのことで,新しいIDとパスワードが届いた。各省で別々のシステムでやっていることを統合して,省力化したいということだろうか。文科省・学振以外の補助金を知ることができるメリットはあるが,私のような分野で申請できるところはあまりないのではないだろうか。

 この週末も研究モード。学会発表まで1週間となり,最後の追い込み。何とか筋はできた。

【天気】晴れ。

 科学史学会年会発表要旨を仕上げる。この数ヶ月、新しい発見があるかと期待して資料を探したが、残念ながら期待通りの資料は発見できなかった。しかし、多少新しい知見は得られたと思うので、地味な発表をすることになるだろう。

【天気】雨のち晴れ。

 1週間ほど前に脱稿していた書評原稿を,数回の推敲を経て本日投稿。

【天気】晴れ。暖かい。

 書評原稿の第一稿をを仕上げる。しばらく寝かせておく。

 米科学史学会から,会員へのメールで,アメリカで行われているパブリックコメントの情報が送られてきた。問題は,オーラル・ヒストリーがInstitutional Review Board(IRB,日本の倫理委員会に相当する)での審査対象にすべきかどうかという。人間を対象とする研究の倫理的問題を審査するのが倫理委員会だが,歴史研究もその中に入ってくるというのは予想外で,とても興味深い。人文系の科学技術倫理を論じる際の参考にもなるだろう。今後どのような展開を見せるのか,注目しておきたい。

参考:アメリカ歴史学会の関連ページ

【天気】曇り時々雨

 必要があって、実家に置いてあった修士論文関係の資料(史料)を取りにいく。キャスター付き旅行鞄を持っていったが、満杯になり、かなりの重さだった。20年くらいに格闘していたもので、とても懐かしい。

【天気】曇りのち晴れ。

 所属機関の紀要『東京電機大学総合文化研究』の原稿を仕上げる。今年の科学史学会で発表した内容なので,原稿はほとんどできていた。改訂を考えていたが,分量的にこれ以上増やせないということが分かり,最小限の加筆修正のみ。今年,この紀要の編集委員なのだが,少し責任が果たせたような気がする。

【天気】曇り時々雨。急に涼しくなった。

 化学史学会で今年末に発行される文献リストのデータ集め。私の担当は「戦争と科学」「植民地科学」。どちらも、どこまで入れるか迷うテーマだ。今回、前者はできるだけ絞って5ページ分、後者はできるだけ広く録って4ページ分程度になった。夏休みの宿題を一つ終えた。

【天気】晴れ。研究室は最上階にあるので、蒸風呂になる。クーラーが効かない。エレベーターが新しくなっていた。

 理系の大学にいると、大学紀要の位置づけが極めて低いことに気づかされる。紀要は査読に耐えないダメ論文の発表の場、業績をでっちあげるための手段と考えられることも少なくないのではないだろうか。そのため、紀要に掲載された論文は業績にカウントされず、紀要に投稿しようという教員のインセンティブを下げ、その結果ますます紀要の質が落ちていく。悪循環である。
 それなら経費節約のためにも、紀要など廃止してしまえば良いのだろうか。私は紀要にも使い道があるので廃止はもったいないと考えている。
 まず、自由に投稿できるメディアがあるというのは、新しい研究をしたいときには便利である。新しい研究というのは時に既存のメディアに受け入れられないことがある。そのようなとき、まず紀要に発表し、そこから新しい分野が発展していくこともあるだろう。
 また、教育論文を載せてくれるメディアはまだ限られているので、それを掲載するというのも紀要の重要な役割だと思う。FDが重視されてきている現在、その重要性はしだいに増し得いくことだろう。大学教員は研究論文だけを書いていればいいという時代はいずれ終わるかもしれない。
 私は、昨年後期から授業サイトをMoodleで作り始めた。1年の経験をもとに、それについて報告をまとめてみたいと思っている。そうした報告を投稿する場として紀要はとても有り難い。

追記
 今年度からNIIでは学術雑誌公開支援事業を始めている。これは、紀要などを電子化して、オンラインで公開するというもので、とかく入手しにくい紀要の活用を進める有効な手段となるだろう。本学でもこの制度を利用すべきだ。

【天気】晴れ。

 大学紀要の役割を考えさせられる。学会の権威ある雑誌に査読をパスして掲載された論文のみが論文として評価されるので、査読もない一種の同人誌のような大学紀要に載った論文など業績として認められないような雰囲気がある。査読で落とされ、掲載してくれる雑誌が見つからなかったダメ論文のみが紀要に載るというのか。
 そんな誰も評価してくれない紀要など廃刊してしまえばいいようなものだが、私は新たな使命を与えることにより、大学紀要は意味のあるものになると考えている。大学紀要とは、その大学の教員の今を社会に報告するためのメディアと考えるのである。それを読めば、この大学の教員は何を考え、何をしているのか。それが分かるように編集すれば、ある種の広報誌の役割を果たすだろう。

 今年度、個人で申請した科研費応募の結果が届く。給料の明細にしては時期が早いなと思ったら、不採択の通知だった。およその順位が「50%以下」(上位50%にも入っていないという意味だと思うが、変な表現だ)などと示されると、次回申請の意欲が減退するが、たぶんまた懲りずに挑戦することだろう。

【天気】曇り。健康診断。朝食抜きはきつい。

 連休最終日は雨。家で仕事をするのによい天気だ。月末に京都で学会発表があるので、その準備に本腰を入れる。

【天気】雨。連休中、研究室のサーバはダウンすることなくなんとか持ちこたえてくれた。

 科学技術振興機構からReaDのデータ更新の依頼が来たので、更新する。今年から、更新はオンラインでのみ可能とのこと。この4月から准教授となったのでその変更も。昨年秋に更新したのであまり修正箇所はない。

 文部省科研費(現在、学振科研費)で買った物品は、研究者が転出した際、その物品を新しい機関に持っていけるという決まりがある。私が10年くらい前に科研費で買った資料を2年前の転出の際に持っていきたいと大学に申し出たところ、科研費で買ったものは大学に寄贈されており、それは国立大学法人の資産なので、それを移管するにはしかるべき手続きが必要だ。しかし、法人化1年目でまだ規則がない、というような話で、3月の転出時には持っていけなかった。
 しかし、できるだけ早く規則を整備して、1年以内には移管できるようにするという約束で出てきたのだが、その後2年たっても音沙汰が無く、催促するのも面倒なので、ほとんど諦めていた。ところが、本日何の事前連絡もなく、いきなり段ボール3箱が大学に送られてきた。ともかく約束が忘れられていなかったことはよかった。(途中経過を知らせるという方の約束は果たされていなかったが。)
 法人化というのは大変なことで、そのための事務的・管理的な仕事は膨大だ。それを人員削減されている地方国立大学もやりとげなければならないという状況のなかで、転出した元教員の物品移管手続きが後回しになるのは理解できないことではない。国立大学はもともとお役所仕事が多かったが、法人化されてさらにひどくなった。しかし、移管に2年もかかるというのでは、理系の研究分野では致命的なことだろう。私は10年単位で研究をしているのでそれほど痛手はなかったが。

追記
 今回の手続きは、正式には「図書館資料無償譲渡」と言うらしい。2004年度以降の科研費については、「返還」が大学に義務づけられている。私の場合はそれ以前の科研費なので、義務ではないようだ。

【天気】曇り一時雨。夕方、黒く低い雲、そして雷雨。

 ちょっと確認したい論文があって、国会図書館に行く。実は大学図書館を通して文献複写を依頼しているのだが、1か月たってもまだ来ない。国会図書館のOPACで検索したら、あったので行ってみたら、それは関西館所蔵のものだった。そこまで確認していなかった!しかし、3日で取り寄せてくれるとのことで、しかも無料なので頼むことにした。

 ウェブページなどの電子テキストの普及により手軽に他人の文章をコピーできるようになった。これは他人の文章をあたかも自分の文章のように使ってしまう誘惑を招き、教育上好ましくない側面がある反面、今までにはなかった利点もあると思う。
 特に外国語学習の点では、メリットが多大だと思う。日本人が英語のうまい言い回しを使いこなすのはなかなか難しいものだ。学問の世界では、特有の言い方があるので、それなりに会話はできたとしても、適切な文章を書くのは決して易しいことではない。ではどのように勉強するか。よい先生について添削を受けながら勉強するのがたぶんベストだが、それは実際にはなかなか難しい。できれば自学自習でなんとかしたい。そこで、電子テキストが活用できるのである。
 たとえば、書評でよく使う言い回しはどのようなものか。書評というのは結構気をつかうのものである。一方でほめながら、他方で批評する。特に著者が知り合いだったりするとなおさらだ。日本語でなら何とかなっても(それでも難しいが)、英語となるとかなり苦しい。
 そこで、英語で書かれた書評の電子テキストから言い回しの部分だけを抜き出す。これはコピーアンドペーストでもよいし、その部分をハイライトするのでもよい。電子テキストなので、あとで探したい時は検索をかければよい。こうして適切な表現を学んでいくのである。このようなことはかつては不可能であった。もちろん原理的には手書きあるいはタイプライターを使ってカードでも作りながらやれば可能である。実際、昔あった英語言い回し辞典のようなものはそうして作られていたのであろう。しかし、英語学者になるのならともかく、英語を手段として使う者としてはそこまでできない。しかし、電子テキストがあれば可能なのだ。
 実は、これは日本語の文章の上達にも役立つ。特に、学問的な文章を書くことに慣れていない学生にとっては、日本語の電子テキストで同様の勉強ができるだろう。接続詞の使い方などといってフレッシュマンセミナーで取り上げていたが、小中学校の国語のレベルだと馬鹿にされていた雰囲気がないでもない。しかし、学術的な論文を示した上で、その中から他の場合にも使えそうな良い表現を拾い出すという課題は、大学生にとっても興味深いのではないだろうか。

【天気】晴れ。

 2冊目の書評に取りかかる。本は1週間でなんとか読み終わった。今度は英語の本を英語で書評するので大変だ。

3/1追記
 とりあえず一通り(8割方)書き上げる。今後は校正モード。

【天気】晴れ。

 新しい書評に取り組もうと思い、すでに発表されている書評を見るために文献複写3件を依頼。いまは大学図書館のサイトからオンラインで頼めるので、日曜日でもできる。
 すでに発表されている書評はアメリカの学術雑誌3誌に載ったもの。日本の雑誌にはまだ評は出ていないようだ。こうした情報もNIIのデータベースで簡単に検索できる。

【天気】雨。東京マラソンは雨の中で。

 ずいぶん前に書き上げた書評原稿の推敲に時間がかかっている。毎朝一番に原稿を読んで、これで良しとなれば編集部に送ろうと思うのだが、小さな修正箇所が必ず見つかる。そうすると一晩おいて翌朝またチェックする。そしてまた修正。それをもう十数回繰り返している。締切が来れば送らざるを得ないが、今回は珍しく締切前に書き上がったのでこんなことになっている。

【天気】晴れ。

 ある本の書評を書くために一日読書。書き方で苦労しそうだ。

2/3追記
 その書評を何とか脱稿。

2/20追記
 その書評の推敲が終わり、編集部に送信した。

【天気】晴れ。

 科学技術社会論研究会第51回ワークショップに参加。この研究会も、1時から6時過ぎまでと長丁場だった。テーマは、最近十年の日本の科学技術関連政策。

【天気】雨。

 国立国会図書館のデータベースフォーラムに参加。午前・午後、計6時間で、国会図書館が提供する20のデータベースを紹介するという企画。さすがに最後の方は疲れたが、充実した内容だった。講堂はほぼ満席だったが、申込みもすぐ定員に達したとのこと。

【天気】曇り。朝、国会議事堂脇の歩道は見学の小中学生でごったがえしていた。

 昨日の化学史学会編集委員会の後、来日中のロシア人科学史家ドミトリエフ氏による講演会に参加した。分かりやすい英語による講演で、またパワーポイントもあったので、ある程度分かったが、一つ会議を終えた後だったせいか集中力が弱まり、世界的に有名なメンデレーエフ研究者の貴重な講演を存分に楽しむまでにはいかなかった。
 今日、その講演会で配付された資料(ドミトリエフ氏を招聘したK氏が用意したもの)を読んだところ、メンデレーエフの生涯にとても興味を抱いた。K氏は日本語によるメンデレーエフの伝記を書く予定とのことなので、その完成を楽しみに待ちたい。
 さて、今回の講演会の経験から、次のようなことを考えた。私がロシア人から英語で私にとって未知のテーマについての講演を聴くのは、学生が私の授業を受けるときと似ているのではないか。私は日本語で講義をし、多くの学生はその日本語をある程度は理解できるであろう。しかし、その話のおもしろさ(もしそのようなものがあるとしてだが)を十分楽しむまでには理解できていないのではないだろうか。それでも、じっくり読むことのできる資料があれば、その話に関心を持つことができるかもしれない。教科書や授業資料は、講義を何倍にも楽しむためにあるものだと思う。書かれたもののありがたさを十分分かっていない学生が多いような気がする。「授業で教科書を使わなかった」と苦情を言う学生が毎学期必ず出てくるのもそのためだと思う。

【天気】曇りのち晴れ。

 ReaD(研究開発支援総合ディレクトリ)の情報を更新する。以前は年に一度大学にアンケートが来て、それに答えると情報を更新してくれていたが、今は自分でいつでも更新できる。今年度の更新がまだだったので、少し情報を付け加えた(文献2つだけ)。

 事務に提出していた科研費申請書がチェックされて戻ってきた。細かいミスは特に無かったようだ。文章表現で語尾が気弱だと、もっと強気(断定的)な表現にするよう修正コメントが入っていた。研究というものはやってみなければ分からないのであり、最初から良い成果が出ると断言できるようなものは研究の名に値しないと思ったりもするが、そういうものでもないということか。やや強い表現に変えることにした。
 提出用申請書を10部両面コピーで作り、それぞれ左端を糊付け。これはみないやがる作業がだ、どうすればうまくできるか試行錯誤しながら考えた。私の結論:(1)表紙以外の用紙を数ミリずつずらす。(2)そこにスティック糊(消えいろPITS)で糊を塗り、各用紙の左端数ミリに糊をつける。(3)表紙から一枚ずつ重ねて貼り合わせていく。このとき、糊のついた辺を上にして、反対の辺を机の上でトントンと揃えるのがコツ。(4)最後に、貼り合わせた辺に液体スティック糊で糊をつけ、背固めをする。これでばらけるのを防ぐ。

10/26追記
 昨日、事務から提出した10部の申請書が返されてきた。ウェブ入力した1枚目の版数が違うため。先に提出したのは大学に正式送信する前の0版であったが、正式送信すると1版に変わる。その版のプリントアウトを提出しなければならなかったのだが、修正が無かったこともあり、古い版で書類を作ってしまっていた。書類は、1枚目だけをきれいに剥がし、正しいものを上から貼り付けるだけなので簡単に修正できた。

【天気】雨のち曇り。朝は風雨が強く、冷たい雨だった。中央線新宿駅で人身事故が発生し、遅れるとの情報が入ったので、途中で地下鉄に乗り換えた。中央線では昨日も人身事故があったばかり。

 科研費申請書を書くのに一日つぶれる。こうしたものは集中して書かないとなかな書けないが、貴重な休日がなくなってしまったのは残念だ。

【天気】晴れ。

 昨年度申請した大型の科研費は不採択となったが、今年度も同じ研究グループは再挑戦への準備を進めている。今年度は個人でも申請することにした。個人では、平成6年に支給されたのが最後なので、13年ぶりの挑戦ということになる。果たしてどのような結果になるだろうか。

【天気】晴れ。日中はまだ半袖ワイシャツで過ごしているが、クーラーは入れていない。窓を開けていると気持ちの良い風が入ってくる。右上にNHK時計を入れてみた。

 国会図書館で調べもの。図書課別室でマイクロフィルムを閲覧。この閲覧室は始めて利用した。15リールをざっと見るのに3時間かかり、目が疲れた。今回は雰囲気をつかむだけ。館内の喫茶室で休憩。安いのがよい。

【天気】晴れ。気持ちよく晴れていた。暑いくらい。国会や首相官邸周辺はいつもと変わらない様子だった。

 学振から講師を招いた科研費公募説明会に出席。出席者は思ったより少なかったが、確かに出なくてもあまり問題はなさそう。文科省の指導により出席が義務付けられているらしいが。本学の申請者数が意外に少ないということを知った。工科系はみな出しているのかと思ったが。

【天気】雨。

 今年の科研費申請は採択されなかったが、次へ向けての打合せ。その後、科学技術史関係の研究会。久しぶりに参加する。外国からのゲストスピーカーが2人。

【天気】曇りのち雨。

 今から約15年前に東京を去り、福岡に赴任した。昨年東京に転任し、徐々に東京でのつながりを回復しつつある。15年の間に、変わったこともあれば、変わらないこともある。かつて一緒に学んだ先輩・後輩が活躍しているのを見るのは懐かしく、またうれしい。ただ、学者の就職状況は依然として厳しく、優れた才能が社会的に十分活かされていないのは残念なことだ。もともとマイペースだったが、福岡に行って一層そうなった私としては、もう少しリハビリ期間が必要なようだ。

 日本科学史学会の欧文誌Historia Scientiarumの最新号Vol. 15, No. 3が届く。特集はScience, War, and Colonization in East Asia(東アジアにおける科学・戦争・植民地化)で、私の短い論文The Science and Technology Mobilization System in Imperial Japan(帝国日本の科学技術動員体制)も載っている。内容は昨年7月に北京の国際会議で発表したもの。

 すでに書き上げた書評原稿だが、ある論文を読んでから送りたかったので、公立図書館に行って読む。その論文は、大学図書館を通して文献複写依頼をしていたが2週間以上たっても来ないので、仕方なく公共図書館を利用した。極めてポピュラーな文系の雑誌だが、本学の図書館には入っていなかった。論文を読んだ結果、原稿を修正する必要はないことが分かり、早速送付した。

【天気】晴れ。暖かかった。オープンキャンパス日和。

 約1か月ぶりに国会図書館での調査。仕上げ段階にある書評に関連する新聞・雑誌記事などを見る。少し役に立った。
 前回見そこなった常設展示「なゐふる」を見る。階段下のような地味な場所でやっていた。もっとみんなが見るようなところでやればいいのに。内容は興味深く、もったいない気がした。展示に解説は少なく、その代わりにかなり詳しいパンフが置いてある。展示スペースを節約するにはいい方法だが、いきなり来た人にはわかりにくかったかもしれない。

【天気】曇り。寒い日だったが、館内は結構暖かく、上着を脱いでいたほどだ。

 昨年から頼まれていたある本の書評をやっと脱稿。少し肩の荷がおりた。

【天気】晴れ。春の日差しがうれしい。

 ここ数年、本1冊読む余裕もなかったので、次々と本を読んでいくことができるだけでもうれしい。マクロ経済学関係と旧植民地(まずは台湾)関係の本を乱読。外地での科学技術動員の概要をつかみたいのだが、その情報にたどりつくまでが大変だ。迷路の中を歩き回っているような感じだが、それがまた楽しい。

 後期の科学技術史Bでは、廣重徹の『科学の社会史』をテキストにして、明治以降現在までの日本科学技術史を扱ったのだが、やってみて特に感じたのが私の経済に関する知識の乏しさであった。大学時代には一般教養で経済学を履修したはずだが、ほとんど何も残っていない。今回の授業では私の持っている常識をベースに講義せざるを得なかった。
 廣重のテキストは役に立ったかというと、下巻の副題に「経済成長と科学」とあるにも関わらず、ほとんど役に立たなかったと言って良い。廣重が言っているのは、経済成長のために科学技術にたくさん投資されたということだけだ。国家・財界・科学界の三位一体ができあがったなどと言っているが、その実態は具体的に何も示されていない。
 経済と科学技術の関係をきちんと明らかにするには、経済のことが分かっていなければならないのは当然なのだが、その辺は科学史家の苦手とするところで、だからといって経済史家がちゃんとやっているかというと、どうもそうでもなさそうだ。
 ぼちぼち勉強していくしかない。今読んでいるのは、安達誠司『デフレは終わるのか』(東洋経済新報社、2005年)。昭和初期のデフレと平成のデフレを比較している。ちなみに、科学技術の話は一切出てこない。

 国会図書館で常設展示「なゐふる-地震を科学する-」のチラシを入手したが、時間がなくて見ることができなかった。「なゐふる」とは、古語で“地震”の意。

国立国会図書館 第141回常設展示「なゐふる-地震を科学する-」
2006.1.19(木)~3.18(土) 本館2階 第一閲覧室前

国会図書館常設展示サイト