講演会等

 理化学研究所(和光市)で化学史研修会。午前中に記念史料室を見学。午後は3名の講演。最後に「戦争と化学」というタイトルで講演する。

【天気】晴れのち曇り。

 実行委員会から,今年の科学史サマースクールの案内とポスターを送ってもらった。これから大学は試験と夏休み。ポスターの宣伝効果はあまり期待できないので,ここで宣伝する。テーマ「科学の○○科目」がちょっと分かりにくいような気がする。以前は#1701などと言っていた。どちらも関係者でないと良く分からないと思う。

科学史サマースクール2010
 大学変革期における「科学の教養」 科学の○○科目をどう教えるか

日程:2010年8月4日(水)〜6日(金)
場所:立教大学
ウェブ:http://sites.google.com/site/kagakushisummerschool/

【天気】晴れ。今日がレポートの提出期限。採点の準備をする。

 一橋大学のFDシンポジウム「レポート剽窃問題を考える」に参加。学内者がメインのシンポだったと思うが,学外者も多かったように思う。

 剽窃レポート対策は三つ。レポートの書き方を指導する。剽窃レポートを発見する(コピペルナーなどが有用)。剽窃を不正行為として対応する。三つ目は個人では限界があるが,他の二つは個人でもある程度できる。レポートの書き方には,レポート課題の出し方も含まれる。漠然とした課題はダメ。条件をいろいろ付ける。フィードバックが大事。コピペルナーで剽窃発見の省力化がなされるのはうれしいが,レポート指導はなかなか省力化できない。また,時間もかかる。個人でできることとしては,自習教材を作成し,活用させることくらいか。

 東大教養学部では,理科生向け英語のAcademic Writingの中で,また文科生には基礎演習で,剽窃問題について扱っているという。前者では「自分の言葉?他人の言葉?」「知識のうらづけ/情報のみなもと」というパンフレットが,後者では『知の技法』が教材として使われているそうだ。

関連リンク:

【天気】曇り時々晴れ。昨夜は久しぶりの雪。

 第10回ケータイ活用教育研究会のインターネット実況中継を観た。Ustreamという無料のサービスを使っていた。東京大阪の二会場の様子を独立で配信し,それぞれの会場ではもう一方の会場の映像を映していたようだ。私は両方を切り替えながら観ていた。

 内容は,C-Learningを使っての実践報告とケータイの新たな活用を考えるワークショップ。実践報告は参考になった。ワークショップは発表がよく聞き取れず,今ひとつだった。しかし,こうした中継が簡単にできてしまうことに驚いた。Ustreamにはチャット欄もあり,活用されていた。Twitterも使えるようだ。こうしたリアルタイムのやりとりは非常に有意義だと思う。インターネット中継を見ている人も参加できる。

 ちなみに,Ustreamのおすすめで,CoSTEPのシンポジウムの実況中継が出てきたのにも驚いた。

 ただ,全世界にこのような映像を流してしまうのは,プライバシーの点でかなり問題があるようにも思うのだが,その点は十分考えられているのだろうか。

【天気】晴れ。

 注文していた月刊C-Learningのバックナンバーが届く。現在は休刊中とのこと。情報交換はケータイ活用教育研究会で行っているという。まずは一通りバックナンバーで勉強しようと思う。
 今週末にケータイ活用教育研究会の会合があり,ネットで実況中継も行うという。

 2/2に一橋大学で全学FDシンポジウム「レポート剽窃問題を考える」が開催されるという。コピペルナーの考案者も講演するということで非常に興味深い。

【天気】晴れ。

 8/27から8/29までの3日間,科学史サマースクールに参加。このサマースクールに参加するのは一昨年に続き2回目。今回のテーマは「どう教えよう? 科学史・数学史」ということで,大学での科学史教育,特にその実践が話題となった。高校以下の教員が自らの教育実践を報告し合うことは一般的だが,大学教員がそれをすることは極めてまれであった。特に,私の専門とする科学史の分野ではほとんど皆無だったといっていい。今回数学史研究会同人の方々によりこのような機会が実現したことに心より感謝したいと思う。

 さて,今回のサマースクールでは,それぞれの日の午前中に,大学での科学史教育について概観する講演が行われ,午後に実践報告が行われた。科学史は現在,大学の様々な学生に様々な目的で教えられており,その位置づけは極めて多様である。また,その位置づけはもちろん,教える教員の関心や力量に応じて,教える時代・分野・観点など様々な教え方が可能である。今回の実践報告は現在の科学史教育実践の多様性がかなり反映されていたし,また新米教員からある程度の経験を持った教員まで,その実践経験においても多様性が確保されていた。その意味で,こうした研修会の初回としてはかなり理想的な構成であったと思う。

 初日の夕方には,補講として「非常勤をはじめたら科研費に応募しましょう!」があった。非常勤講師でも科研費に応募できる方法を伝える貴重な情報だったと思う。

 シラバスはもちろん,授業資料の一部も配布され,ここで持ち帰ったものを今後の授業に具体的に反映することも可能である。まさに,高校までの教員による授業実践報告会と同様の機能も果たしている。

 私もワークショップで発表の機会をいただいたが,多くのコメントをもらい,今後の授業改善のヒントと励ましを得た。

 自分の授業について発表する大学教員には,まだ「恥をさらす」という意識が強いように思う。しかし,これは単に慣れの問題だと私は思っている。回数を重ねれば,研究報告と同じように教育実践報告もできるようになるはずだ。また,本当に恥ずかしい実践しかしていないのだとしたら,それは問題であり,恥ずかしくないように改善すべきであろう。

 このサマースクールには院生やポスドクなどの若手科学史家が多く参加している。この若手が中堅になる時代には,大学教員による教育実践報告はごく普通のことになっているかもしれない。今後が楽しみだ。

【天気】曇りのち雨。総選挙投票日。

 東工大でNさんの著書『社会の中の科学』の合評会。この本は放送大学のテキスト。若手のOさんとSさんが評者。立教大での科学史サマースクール2日目を途中で抜けて参加。

 「科学技術と倫理」「科学技術コミュニケーション」についても受講者の感想・意見をまとめる。これらの科目は,受講者数も少ないこともあって,要改善点以外の感想についてもまとめることができた。「科学技術と倫理」については,今週の科学史サマースクールで報告するので,配付資料を作成した。

【天気】晴れ。朝夕は涼しくなった。

 立教大での化学史研修会(化学史学会主催)に参加。お三方の講演はどれも勉強になったが,特に最後のKさんの講演「化学教育と化学史」をめぐっては,参加者の多くがもっと議論したかったのではないだろうか。いつも時間が足らなくなって,十分な議論ができない。かつて化学史学会で行ったことがあるが,また化学教育と化学史のテーマでシンポジウムをやってもいいかもれない。

 8月の下旬は研修モード。来週はまた立教大で科学史サマースクールがある。

【天気】晴れ。蒸し暑かったが,会場は冷房があり快適。

 来週開催される科学史サマースクールでは,参加者による実践報告の時間が設けられるとのことで,早速申し込みをする。現在私が担当している科学史関係の授業のうち「科学技術と倫理」を報告することにした。配付資料は10枚まで可とのことで,原稿を用意。主な部分は既にあるシラバスと講義メモだが,冒頭に簡単な授業の紹介を添えた。2ページを1枚にまとめたので,20ページ分の資料となった。

【天気】晴れ。一斉休暇明けの大学。最上階の部屋は天井からの熱でクーラーの効きが悪い。

 丸の内の東商ホールで開催された第70回歴博フォーラムに参加。佐倉の国立歴史民俗博物館が第6展示室「現代」を来年3月にオープンするということで,その内容に関連するシンポジウムを今年度に4回開催するという。今回はその1つで,テーマは「戦争と平和」。日本の国立の博物館として現代展示をするのは初めてだとのこと。予定平面図の載った資料も配付された。日清・日露戦争から占領期までを扱うという。国際関係,兵士と地域社会,人の移動などに力点を置くとのことで,これまでの他館の戦争展示とはひと味違った展示になるようだ。

 今回のフォーラムの内容は出版物になるとのこと。

【天気】曇り時々晴れ。このところ涼しい。東京駅の丸の内側に出たのは何年ぶりか。巨大なビル群に圧倒される。

 市民科学研究室主催の市民科学講座番外編・「低線量被曝研究会」公開学習会「長崎原爆 投下の経過を再構成する」に参加。講師は近未来生活研究所のKさん。長崎原爆がかなり無理をしつつ投下されたことがわかった。

 ちなみに,『市民科学』第25号(2009.6/7)には,Sさんの長崎訪問記(前編)(pdf)が掲載されている。

【天気】曇り。

 今年も立教大で科学史サマースクールが開催されるという。今年のテーマは,科学史・数学史教育だ。実践報告も多数あるという。これまでこのような企画はあっただろうか? かなり画期的だと思う。

科学史サマースクール「どう教えよう? 科学史・数学史」
日程:2009年8月27日(木)から29日(土)  
場所:立教大学池袋キャンパス12号館会議室
企画運営:数学史研究会有志
詳しくは:http://homepage3.nifty.com/michiyo-nakane/

【天気】雨のち曇り。

 科学博物館食堂で、科学史学会普及委員会。そのあと、科学史学校。講師は、斎藤憲さん。ユークリッドの『原論』についてで、面白い話だったが、そのあと総務委員会があるため途中退席。総務委員会のあとは忘年会。

 今日は来年度役員の選挙管理委員会もやっていた。選管委員にはご苦労さまだが、今度の選挙は面白そう。

【天気】晴れ。

 『物理学史ノート』No.11(2008.9)を頂いた。2004年11月27日に日大理工学部で開催された会合「故廣重徹氏を語る——没後30年を前にして」の記録が掲載されている。私はまだその時福岡に住んでいたが,このような機会はたぶん二度とないと思い,参加した。確かに貴重な機会だったが,再度活字で読めるとは本当にありがたい。

 暁星高校で化学史研修会。その後に映画「AMBITION(志)-化学者 池田菊苗」が上映された。どれも他では聞けない内容でとても勉強になった。映画も良くできていて,授業でも使いたいと思った。まだ貸し出しがなされているようなので,来年度も借りられるなら授業で使うときに利用してみたいと思う。できれば市販してもらいたい。

【天気】曇りのち雨。涼しく過ごしやすかった。午前中は編集委員会。

昨年に引き続き,数学史研究会有志により,立教大学で科学史サマースクールが開催される(昨年は「数理科学史サマースクール」)。3日間たっぷり科学史漬けになる良い機会だ。

科学史サマースクール
理系人間のための科学史の心得
あなたはウソを信じて/教えていませんか?

日時:2008年8月7日(木)10:00より
8月9日(土)17:00まで

内容:「ガリレオはピサの斜塔から物体を落とすことにより
落下法則を発見した」・「ニュートンは微積分学を使って
ニュートン力学を展開した」などの常識のウソを検討しながら
科学史への理解を深めるための講習会

会場:立教大学池袋キャンパス12号館第1・2会議室

対象:科学史に興味のある大学生以上の方

参加費:無料ですが、会場で資料代・茶菓代のカンパをお願いします。

企画運営:数学史研究会有志

詳細はhttp://homepage3.nifty.com/michiyo-nakane/

【天気】晴れ。

 駒場で「村上陽一郎先生退任記念シンポジウム」に参加。村上先生がICUをお辞めになるのに合わせ,教え子たちが企画したもの。北は北海道,南は九州から(さらにはドイツからも?)教え子その他関係者が集まった。ふつうは,先生の多大なる功績を讃えるというような催しになるのだろうが,このシンポは教え子たちが(あえて)歯に衣着せず,容赦なく批判をし,それに先生が応答するというもの。学問共同体の一つの理想を見たような気がした。

 シンポは3つのセッションに分かれており,一番目は聖俗革命論,二番目は科学哲学,医療・環境論,三番目は科学史論だった。一番目と三番目は重なりがあり,もう少し整理して,三番目の科学史論をもう少し未来志向にして,今後の日本の科学史学のあるべき姿を論じるようなものにしてもよかったと思う(企画者たちの意図もその辺にあったのだろうから)。

 総合討論でのNさんのコメントに少し出ていたが,村上先生の「総合性」にもっと光を当ててもよかったと思う。それを,先生の他人にまねのできない「芸」として祭り上げてしまうのは良くないと私は思う。先生と同じ役割を一人で引き継ぐことのできる人は今後出てくる可能性は少なく,確かに先生は「一代親方」といっていいだろう。しかし,先生の「芸」を他人にまねのできる「技術」に変換して継承していくことが後進の科学史家に求められているのだと私は思う。

 そのあとのパーティーは,同窓会のようであった。懐かしかった。

【天気】晴れ。ウグイスが鳴き出した。

 2008/3/26に京都大学で「よみがえる京大サイクロトロン」というドキュメンタリー作品が上映されるとのことだ。その後,喫茶店で懇親会(サイエンスカフェ?)が行われるという。

科学技術史映像資料鑑賞会「よみがえる京大サイクロトロン」
チラシ(pdf)

関連情報
中尾麻伊香「京大サイクロトロンの物語~博物館地下に眠るポール・チップは何を語るか~」
 ※ドキュメンタリー作品を作った中尾さんの作品(サイエンスライティング講座での作品)。今回のドキュメンタリーの出発点。
京都新聞2008/2/7夕刊記事(pdf)
・日経ネット関西版連載記事
 湯川秀樹の遺伝子(1)加速器、秘められた過去(2008/01/21)
 湯川秀樹の遺伝子(2)実験屋魂、加速器部品守る――代々、大切に保管(2008/01/28)
 湯川秀樹の遺伝子(3)投下4日後「原爆ナリ」――研究へ調査後すぐ撤収(2008/02/04)
 湯川秀樹の遺伝子(4)「辺境」台湾変えた革命教授──「加速器」再現わずか2年(2008/02/18)
 湯川秀樹の遺伝子(5)――汗かき手作り「職人」熱く 資金調達でも才覚(2008/02/25)
 湯川秀樹の遺伝子(6)戦局急迫、綱渡りの核研究(2008/03/03)
 湯川秀樹の遺伝子(7)ユニーク教育、起業の力に(2008/03/10)
 湯川秀樹の遺伝子(8)海軍支援、緊迫の加速器建造(2008/03/17)
 湯川秀樹の遺伝子(9)「戦争と科学者」部品が語る(2008/03/24)←今回のドキュメンタリーについても
京都新聞2008/3/26記事
産経ニュース2008/3/28記事

【天気】晴れ。

 本学情報環境学部の「学生の自主・自立を支援する個別重視型教育」フォーラムに参加してきた。
 この取り組みは,特色GPに採択され,この数年毎年フォーラムを開催している。今回初めて参加した。
 この学部で採用されている様々な手法は前年度までのフォーラムで報告されているためか,今年のフォーラムではSIEM(School of Information Environment Method, 情報環境学部方式)という学生のモチベーションを測定し,授業改善に役立てる方法が紹介された。この方法は当初プログラミングの授業で使われたが,それを英語の授業でも試したとのこと。
 今回のフォーラムのテーマとしては,個別重視型教育と研究・開発との関わりが取り上げられたのだが,このテーマ設定は少し無理があったように思う。しかし,個々の講演やディスカッションはどれも興味深かった。特に,ダイマジックというベンチャー企業の社長をしている浜田教授の話は良かった。会社で求められる人間力の話で,フレッシュマンセミナーや科学技術コミュニケーションの授業を構想する上で参考になった。

参考:「学生の自主・自立を支援する個別重視型教育」のサイト

【天気】晴れのち雨。初めて千葉ニュータウンにある情報環境学部を訪れた。広大なキャンパスに人影は見当たらず,閑散としていた。風力発電の巨大なプロペラがゆっくりと回っていた。

 東大(駒場)基礎科学科・科哲研究室主催のサイエンスカフェ「脳と脳科学について語る」に参加。講演者はS氏(言語脳科学)とN氏(哲学)。場所が駒場の生協食堂2階だったこともあり,学生の参加が多かったが,私を含めてOBや外部の人の参加も少なくなかった。サイエンスカフェの本来の目的は一般市民と科学者との対話なので,本来は街の中の喫茶店等でやった方がいいのかもしれないが,今回は科哲への1年生のリクルートに主眼があったようで,学内で行われたようだ。サイエンスカフェの主催者も参加者も,このような催しは初めてという人が多かったようだが,初めてにしてはうまく行ったのではないかと思う。ちなみに,期待した1年生の参加は少なかったようだ。
 サイエンスカフェは3時から1時間半。その後は,サイエンスカフェについてのワークショップ「サイエンス・カフェとは何か」が同じ場所で続けられた。パネリストはN氏(大阪大学)とY氏(東京大学)。かなりつっこんだやり取りが行われた。その後は,満留賀(そば屋)で懇親会。

 古巣を16年ぶりに訪れた。昔学生寮・寮食堂・駒場小劇場等(参考頁)があった場所には,巨大な建物(生協,図書館等)が建ち,中庭に寮の建物の一部(だったように思う)が,モニュメント(オブジェ?)として置かれていた。見覚えのあるその壁の一部がとても懐かしかったが,卒業生としてはそれで十分だ。将来,電機大の校舎を建て替える際も,本館玄関の一部は是非残してもらいたい。

 図書館は駒場友の会(卒業生等の会,年会費4000円)会員になると貸出も可とのことなので,今後は利用してみようかなとも思った。

【天気】晴れ。

 東工大の大学院で1回だけの非常勤講義。大学院の授業はこれが初めての経験だ。テーマは「19世紀ドイツの物理学関係機関の歴史」で,修論の内容をもとに話す。20年近く前の研究なので思い出すのが大変だったが,おかげで新しい論点にも気づくことができた。

 この日は,午後に火ゼミがあり,そこでも発表。「これからの科学史大学院教育はどうあるべきか」というテーマ。科学史の大学院にのり込んで,このテーマで話すのは“けんかを売りに来たのか”と言われかねないようにも思うが,火ゼミの皆さんは懐が深かった。

【天気】晴れ。

 数理科学史サマースクールの最終日。今日は朝9時半から午後1時半まで。午前のテーマは18世紀フランス。昼食を挟んで、午後3時から5時までは課外活動としてさらに研究報告2件。最後まで充実した内容だった。このようなサマースクールを運営した数学史研究会同人と講師の方々に感謝!

【天気】曇り。

 数理科学史サマースクール第2日。今日は朝10時から夕方6時までのハードスケジュール。江戸時代の和算から現代のコンピュータ科学の話まで幅広い内容で、情報も盛りだくさん。若い研究者の活躍が頼もしい。

【天気】曇り時々雨。

 数学史研究会有志による数理科学史サマースクール第1日。立教大で。今日は科学史全体と数学史に関する全体的な話。化学史・生物学史・地質学史の講師も交えての導入的内容。キャラクター的にも講師のバラエティがあってよかったと思う。この講習会の趣旨は、自然科学をベース(専門)とする科学史家・科学史愛好者の拡大。科学史教育・普及活動として注目すべき試みだ。
 科学史家の就職状況が厳しいなかでどのような展望が見出されるかということが一つの話題になった。高校教員や退職者などの社会人学生を集めるというのが一つの展望として考えられている。今回の講習会もそうした人たちを主なターゲットにしている。

【天気】小雨。夕方は涼しい。

 数学史研究会が、この夏、「数理科学史サマースクール」を開催する。数理科学史(数学史・物理学史を中心に、しかし化学史・生物学史・地学史などその他の科学史も含む)の初学者を対象としたもので、大変意義深い試みだと思う。

日時:2007/8/30(木)13:30〜9/1(土)13:00(その後、課外活動?もある)
場所:立教大学池袋キャンパス
 詳しくは、こちらを参照。

【天気】曇り時々雨。梅雨らしい天気。

 昨日の化学史学会編集委員会の後、来日中のロシア人科学史家ドミトリエフ氏による講演会に参加した。分かりやすい英語による講演で、またパワーポイントもあったので、ある程度分かったが、一つ会議を終えた後だったせいか集中力が弱まり、世界的に有名なメンデレーエフ研究者の貴重な講演を存分に楽しむまでにはいかなかった。
 今日、その講演会で配付された資料(ドミトリエフ氏を招聘したK氏が用意したもの)を読んだところ、メンデレーエフの生涯にとても興味を抱いた。K氏は日本語によるメンデレーエフの伝記を書く予定とのことなので、その完成を楽しみに待ちたい。
 さて、今回の講演会の経験から、次のようなことを考えた。私がロシア人から英語で私にとって未知のテーマについての講演を聴くのは、学生が私の授業を受けるときと似ているのではないか。私は日本語で講義をし、多くの学生はその日本語をある程度は理解できるであろう。しかし、その話のおもしろさ(もしそのようなものがあるとしてだが)を十分楽しむまでには理解できていないのではないだろうか。それでも、じっくり読むことのできる資料があれば、その話に関心を持つことができるかもしれない。教科書や授業資料は、講義を何倍にも楽しむためにあるものだと思う。書かれたもののありがたさを十分分かっていない学生が多いような気がする。「授業で教科書を使わなかった」と苦情を言う学生が毎学期必ず出てくるのもそのためだと思う。

【天気】曇りのち晴れ。